1928年 「画家の肖像」 レオナール・フジタ(藤田嗣治) コロタイプ
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愛猫家としてのフジタの肖像とともに懐く猫が描かれており当時の孤独感が表現されています。 1929年に、この作品の原版となった油彩画は新国立美術館「異邦人(エトランジェ)たちのパリ(1900〜2005)で出品され、ポンピドー・センターが所蔵しています。本品は展覧会の翌年、フジタの監修でコロタイプで版刷りされたものです。コロタイプ技法が始まったばかりの時代に刷られていますので、アフタープリント(後年に刷り直された版が違うロット)と比べると描線はあまい感じです。でも、それが画家が版画としての作品の質の向上を狙った画家の苦悩と試作的な斬新さもあいまって、この作品の懐を生んでいます。コロタイプは、職人の繊細な技術を要し大変手間の掛かる印刷技法ですので、いまの大量生産リトグラフには出せない味わい深さがあります。額装は弊社で組み替えております。
制作期: 1928年
カタログ・レゾネ: 「画家の肖像」新国立美術館「異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900〜2005」
ポンピドー・センター 収蔵
原作者: 藤田嗣治(レオナール・フジタ)
製法: コロタイプ
部数: 60部(27番)
サイン: 作品右下に鉛筆サイン
作品サイズ: 高さ30.0 幅24.0cm
額装サイズ: 高さ33.0cm 幅26.5cm
備考: 弊社で額装しました。