銅版画家　南桂子の作品です。
少女や鳥、魚、樹木を題材とした作品を多くつくり、叙情的で繊細、メルヘンチックな趣きの作品はユニセフや帝国ホテルの発行物にも採用され、世界的に人気が高い作家です。この魚と珊瑚の小品はフランス時代にグリーディングカードとして製作されたものと思います。いくつか色違いのバージョンがあるようです。

制作期：　1961-1981年
原作者：　南桂子(Keiko Minami 1911-2004)
製法：　銅板画、ドライポイント
部数：　不明
備考：　＊額は販売に含まれません。額装は別途で承ります。

作品サイズ： １３．８×１０．５ｃｍ
トリムサイズ：　８．５×８．５ｃｍ
額装サイズ　２６．２×２６．２ｃｍ

南桂子(Keiko Minami 1911-2004)
少女や鳥や樹木を題材とした詩的な作品で世界中に知られる銅版画家。夫も日本を代表する銅版画家、浜口陽三。洋画家の森芳雄に師事し油絵からキャリアをスタートした南が銅板画の世界に入ったのは、1954年にフランス・パリに渡り浜口と暮らした40歳を過ぎてから。　1957年ニューヨーク近代美術館(MoMA)のクリスマスカードに「羊飼いの少女」が採用され、1958年にはユニセフによるグリーティングカードに「平和の木」が採用されました。このグリーディングカードは好評を得て200万枚以上が発行され、2度増刷されています。1964年にはユニセフの1966年版カレンダーに「子供と花束と犬」が採用されました。この頃には、南は世界で有名な芸術家になっていました。1961年から1981年まではパリの画廊と専属契約を交わしています。1982年には帝国ホテルの全客室に南の銅版画が飾られ、1992年に創刊した帝国ホテルの情報誌「IMPERIAL」では1号から13号まで南の作品が表紙を飾っています。